環境デザイン

ひつき内科では診療所の「環境デザイン」として彫刻の活用を計画しています。美術館での彫刻鑑賞が血圧を下げ、心拍数を安定させるという研究もあり、彫刻は三次元的な作品であるため、鑑賞する際に脳のさまざまな領域が活性化されます。診療所に彫刻作品を設置することで、患者や家族の不安感を軽減する効果が期待されます。
絵画とは異なる彫刻の特性(存在感・立体感・空間感・触覚感)の持つ可能性は非常に大きく、2018年10月17日に放送されたNHKクローズアップ現代プラスでは「アートの力で健康長寿 症状改善!効果検証」と題して、彫刻を鑑賞することで「入院日数の減少」「認知症の改善」「経費削減」のエビデンスが示されました。国内では香川県の四国こどもおとなの医療センターや石川県の金沢市立病院、海外では英国のチェルシー・アンド・ウエルミンスター病院やノルウェーの病院の事例が紹介されています。
欧米では、美術館と病院が連携し、患者が芸術に触れる機会を増やす取り組みが行われています。カナダの「モントリオール美術館」では、医師が患者に「美術館訪問」を処方する制度が有名です。フランスやイギリスでも、病院の中に小さなアートギャラリーを設置し、患者が気軽に彫刻を鑑賞できる環境を整えている例が数多く見られます。
ひつき内科では診療所の庭木の中に屋外彫刻、診療所の中に屋内彫刻を展示する予定です。
彫刻作品は宇都宮出身の齋藤誠治*(院長の叔父)の物です。
疾病の改善に良い効果が出ることを期待しています。
*齋藤誠治…宇都宮市出身 ニューヨーク在住
作品の収蔵先は、栃木県立美術館、宇都宮美術館、根津美術館、アイザックデルガド美術館、ウイチタ美術館、宇都宮高校、サルサリーステイツ大学、大和証券USA、マガジンハウス、玉泉洞、ミツトヨ、ペプシコ、美ヶ原美術館、相模原中央病院、ニューヨークメソディスト病院など。(ウィキペディアより)