コラム
アルコール
缶ビール(500cc)、缶チューハイ(350cc)、日本酒1合(180cc)には、ほぼ同じ量のアルコールが含まれています。
アルコールは最終的に水と二酸化炭素に分解されますが、その分解が完了するまでの時間は、お酒を飲みなれている男性の場合、飲み終わってからおよそ4時間程度かかります。一方、女性やお酒に弱い人、高齢者の場合は、飲み終わってからおよそ5時間程度かかります。
このように考えると、夜に缶ビール(500cc)を3本飲むと、12時間後の朝になってもアルコールが体に残っていることになります。その状態で自動車を運転すると「飲酒運転」となります。
これを踏まえ、厚生労働省の「健康日本21」では、節度ある適度な飲酒として、一日のアルコール量は缶ビール(500cc)1本程度とされています。
さらに、日本人の44%ほどがアルコール分解酵素の働きが弱かったり、アルコール分解酵素を持っていなかったりするため、お酒に弱かったり、まったく飲めなかったりする体質であるとされています。
また、アルコール分解酵素が活発に働くかどうかは遺伝子によるため、お酒に強いか弱いかは生まれつきの体質によって決まっています。
長年お酒を飲んでいるとアルコールに対する耐性ができて、お酒に強くなったと勘違いする人もいますが、アルコール分解酵素の働きは残念ながら一生変わることはありません。
節度ある楽しいお酒を飲みたいものです。