コラム
BMI

BMI(ボディマスインデックス)は、体重(kg)を身長(m)の二乗で割って算出される指標で、肥満度を評価するための一般的な方法です。BMIは広く使われていますが、その基準の見直しについてはさまざまな議論があります。肥満の基準をBMI25から27に変更しようというものも一例です。
BMIの基準の見直しに関する主なポイントは以下の通りです
1. 個人差の考慮:BMIは性別、筋肉量、骨密度、体脂肪率など個人の体の構成を考慮しないため、特に筋肉が多い人やアスリートには適さない場合があります。より詳細な体組成評価が重要とされることが増えています。
2. 健康リスクとの関連:BMIが高い(肥満とされる)からといって必ずしも健康リスクが高いわけではなく、特に内臓脂肪の量や分布が重要視されるようになっています。
3. 異なる人種による基準の違い:BMIの基準は一般的に一律の値が使われていますが、人種や地域によって体型や健康リスクが異なるため、国や地域ごとの基準見直しが求められることがあります。
4. 新しい指標の提案:最近では、BMI以外の指標(例えばウエスト・ヒップ比や体脂肪率)を併用することで、より正確な健康状態の評価が可能とされています。
5. 公衆衛生政策への影響:BMIの基準見直しは、公衆衛生における肥満対策や健康推進活動にも関わるため、重要な要素として議論されています。
BMIは便利な指標ではありますが、健康状態を評価する際には、あくまで一つの目安として利用し、他の要因や指標とも併せて考えることが重要です。